最終更新
AWS とは「Amazon Web Services」の略で、Amazon 社が提供するクラウドサービスです。本ページでは AWS の歴史や特徴を解説します。
目次
AWS とは何か
AWS とは「Amazon Web Services」の略で、Amazon 社が提供するクラウドサービスです。 「エーダブリュエス」とか「アマゾン・ウェブ・サービス」などと言います。 日本人が「アマゾン・ウェブ・サービシズ」と発音しているのは聞いたことはありませんが、 別に間違いではありません。
AWSの歴史
もともとは Amazon 社が自身の EC サイト amazon.com のために構築した仕組みであり、 それを 2006年に Amazon 社外にも公開したものです。
当時は「Amazon Web Service」というのは Amazon のサイトの商品データや価格データを取得するための API のことを指していました。その状況で、S3 と EC2 が発表されたので、当ページ管理人は、「オンラインの本屋がストレージと時間貸しレンタルサーバ?」「ボタンひとつで構築ってすごいけど、高くない?」「海外にしかサーバないし、レスポンス遅くない?」 と言っていたような記憶があります。
そのうち皆がスケールアップやリーン開発との相性の良さに気づき、 あれよあれよという間に機能がどんどん増えていき、2011年には東京リージョンも立ち上がりました。
AWS のリージョン
AWS は世界で20リージョン、60アベイラリビティゾーンあります (2019/1 調査)。 リージョンは地域的に大きく離れた場所にあり、具体的には下記のとおりです。
- 米国東部(バージニア北部)
- 米国東部 (オハイオ)
- 米国西部 (北カリフォルニア)
- 米国西部 (オレゴン)
- 米国政府/契約企業専用 (GovCloud)
- カナダ (中部)
- 欧州 (アイルランド)
- 欧州 (フランクフルト)
- 欧州 (ロンドン)
- 欧州 (パリ)
- 欧州 (ストックホルム)
- アジアパシフィック (東京)
- アジアパシフィック (大阪)
- アジアパシフィック (ソウル)
- アジアパシフィック (シンガポール)
- アジアパシフィック (シドニー)
- アジアパシフィック (ムンバイ)
- アジアパシフィック (中国(北京))
- アジアパシフィック (中国(寧夏))
- 南米 (サンパウロ)
米国政府用の GovCloud は普通の人は使うことはできません。 中国(北京・寧夏) は、現地法人からの申請が必要です。
それぞれのリージョンは複数の「アベイラビリティゾーン」で構成されています。 例えば東京リージョンは、4つのアベイラビリティゾーンがあります (2018/01/25 に 4つめが増えました)。
どこにあるのかは当然非公開ですが、2ch 情報としては、 「Amazonは千葉ニュータウンのKVHテレコムにサーバを置いてる。一部は秋葉原の富士ソフト。」 だそうです。本当かどうかは知りません。
AWS はクラウド界の王者
2019年現在、クラウドサービスとして間違いなく世界トップシェアを誇り、 機能的にも最先端を走っています。
そもそもクラウドサービスを広めたのは AWS でありますし、 CloudFront で CDN を身近にしたり、 Redshift でデータウェアハウスの価格破壊を起こしたり、 Lambda でサーバレスアーキテクチャを広めたり、 クラウドコンピューティングにおいて大きな功績があります。
情報量が多い
公式サイトの説明、AWS エバンジェリストのネット上での活動、 パートナー企業の技術ブログ、一般利用者のブログ、Qiita 等の技術サイト、 いずれをとっても AWS の情報量は Azure・GCP を圧倒しています。
お値段は高い
ただしAWSは料金が高い傾向にあります。勝ち組ですから仕方がないですね。たまに「AWS が何十回目の値下げを行いました!」と言ってますが、150近くあるAWSサービスについて、それぞれ0~2回程度の値下げを行ったということでしかありません。
くれぐれも雰囲気で判断しないように気をつけましょう。
関連ページ
Azureとは何か・GCP とは何か も参考にしてください。
また、 AWS・Azure・GCP クラウド比較 もどうぞ。