AWS・Azure・GCP クラウド比較

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最終更新

クラウド業界のトップ3 クラウドサービスは AWS・Azure・GCP です (諸説あり)。 本ページではこのサービスの比較をしていきます。

目次



3大クラウド

下記の 3大クラウドサービスの比較してみます。

  • Amazon Web Services (AWS)
  • Microsoft Azure
  • Google Cloud Platform (GCP)

AWS・Azure・GCP クラウドサービス比較表

AWSAzureGCP
運営元Amazon.comMicrosoftGoogle
リージョン (世界)18リージョン、52アベイラリビティゾーン36リージョン12リージョン、36ゾーン
リージョン (日本)東京、大阪東日本、西日本東京 (2019年大阪リージョン開設予定)
課金単位秒単位・時間単位混在おおむね分単位おおむね秒単位
無料使用初回 12ヶ月一部機能無料 + いつでも一部機能無料Azure: 初回 1ヶ月 20,500円クレジット + 12ヶ月一部機能無料 + いつでも一部機能無料GCP: 初回 12ヶ月 $300 クレジット + いつでも一部機能無料
支払方法クレカが基本。高額であれば請求書払いもあり。クレジットカードまたは請求書払いクレジットカード
支払通貨米ドル・日本円 選択可米ドル・日本円 選択可米ドルのみ
準拠法・裁判所準拠法・裁判所いずれも米国だが、日本法・東京地裁に変更可能日本法・東京地裁準拠法・裁判所いずれも米国

AWS・Azure・GCP 運営元比較

AWSAzureGCP
運営元Amazon.comMicrosoftGoogle

AWS を運営しているのは Amazon.com 社。世界最大手 EC サイトを運営しています。 2018年1末時点で株式時価総額世界 4位 (6,991億ドル) です。

Azure を運営しているのは Microsoft 社。Windows OS や Excel・Word などの Office や Xbox 等のゲーム事業で稼いでいます。 2018年1末時点で株式時価総額世界 3位 (7,315億ドル)。

GCP を運営しているのは Google 社。世界最高と言われる検索エンジン・広告事業で稼いでいます。 Google の持株会社であるアルファベット社は 2018年1末時点で株式時価総額世界 2位 (8,171億ドル)。

つまり、いずれのサービスも超巨大企業が運営しているということです。 IT の世界においては 5年後・10年後どうなっているかはわからないですが、 もし Amazon も Microsoft も Google も信用できないのであれば、世界中のどの会社も信用できないのではなかろうかと考えます。

ちなみの世界 1位はアップル (8,596億ドル)。日本企業の最高位はトヨタで 43位 (2,051億ドル) です。

AWS・Azure・GCP リージョン比較

リージョン (世界) について

AWSAzureGCP
リージョン (世界)18リージョン、52アベイラリビティゾーン36リージョン12リージョン、36ゾーン

リージョン数で比較してもなかなかピンとこないと思います。 もし具体的に海外展開を予定している場合、下記の地域別の表を参考にしてみてください。 おおむね似たり寄ったりですが、 AWS・Azure は中国・韓国にリージョンがあるのは大きな違いかと思います。

AWSAzureGCP
北米
南米◯ (サンパウロ)◯ (サンパウロ)◯ (サンパウロ)
日本東京・大阪 (ローカル)東日本・西日本東京・大阪
中国なし
韓国なし
インド◯ (ムンバイ)◯ (ムンバイ・プネー・チェンナイ)◯ (ムンバイ)
豪州
その他アジア◯ (シンガポール)◯ (香港・シンガポール)◯ (香港・台湾・シンガポール)
アフリカなしなし (2箇所予定)なし
欧州
ロシアなしなしなし

リージョン (日本) について

AWSAzureGCP
リージョン (日本)東京、大阪東日本、西日本東京・大阪

日本国内のリージョンについて比較してみましょう。

AWS は日本に東京リージョン (4アベイラビリティゾーン) と大阪リージョン (1アベイラビリティゾーン) があります。

Azure は日本に東日本と西日本の2リージョン。

GCP は日本のリージョンは東京 (3ゾーン) のみですが、 2019年に大阪リージョン開設予定であることを発表しています。

2018年時点では、日本国内のみで DR 対策を行う場合は AWS か Azure を選ぶこととなるでしょう。

ただしAWSの場合、大阪は「ローカルリージョン」と呼ばれるもので、下記のようなかなり厳しめの制限があります。

  • 大阪リージョン単体では利用不可 (東京リージョンを使っていないといけない)
  • オンデマンドインスタンスは使用できない。スポットかリザーブドのみ。
  • インスタンスタイプ制限あり。
  • 審査あり。
  • 利用可能なサービスが非常に少ない。2019年1月現在、東京で利用可能なサービスは118、大阪リージョンでは 28。

ネット上の噂によると、日本のメガバンクが「AWSを使うためにはどうしても日本国内に複数リージョンが必要」と言ったため、機能制限版のリージョンを作ったとか。本当かどうかは知りません。

AWS・Azure・GCP 課金単位比較

AWSAzureGCP
課金単位秒単位・時間単位混在おおむね分単位おおむね秒単位

AWS では秒単位、Azure では分単位、といった単純なルールではなく、各サービスで細かな違いがあります。

AWS: 無料 Linux 系 EC2・EBS は秒単位。ELB・RDS などは時間単位 (1分使うと1時間の請求。1時間1分使うと2時間の請求)。

Azure: 仮想マシン (VM: IaaS のこと) と AppService (PaaS) は分単位。2分30秒使うと3分の請求。仮想マシン (VM) と AppService 以外は、時間単位。

GCP: Compute Engine は最低1分請求で、1分を超えると秒単位 (30秒使うと1分の請求。1分30秒使うと1分30秒の請求)。 App Engine (GAE) のスタンダード環境は1時間単位、フレキシブル環境は最低1分請求で、1分を超えると秒単位。

仮想マシン (EC2・Azure VM・Compute Engine) の流れとしては、 GCP が「最低10分請求、10分を超えると1分単位」を打ち出した後に、 マイクロソフトが「Azure は VM を1分単位にするぞ!」と対抗し、 AWS が「EC2 は秒単位だ!」と言い出したところ。

別にクラウドやマイクロソフトに限った話ではないけれど、「Aを安くします!」ってのは、裏を返すと「BとCとDとEとFとGとH は現状維持ですけどね」ってことなので、注意が必要ですね。

AWS・Azure・GCP 無料使用比較

AWSAzureGCP
無料使用初回 12ヶ月一部機能無料 + いつでも一部機能無料Azure: 初回 1ヶ月 20,500円クレジット + 12ヶ月一部機能無料 + いつでも一部機能無料GCP: 初回 12ヶ月 $300 クレジット + いつでも一部機能無料

AWS: EC2 t2.micro+Linux 750時間/月、t2.micro+Windows 750時間/月、S3 5GB、RDS db.t2.micro 750時間/月 など。

Azure: 30日 20,500円分の無料枠

GCP: 12ヶ月 $300 の無料枠 + 期間制限なしの Compute Engine f1-micro インスタンス、App Engine 28時間分/日 など。後発だけあって、GCP がお得です。

詳細は下記をご覧ください。

AWS・Azure・GCP 支払方法比較

AWSAzureGCP
支払方法クレカが基本。高額であれば請求書払いもあり。クレジットカードまたは請求書払いクレジットカード

AWS は基本的にはクレジットカードのみですが、おおよそ月額 2,000 ドル程度の支払いがある場合は、請求書払いも可能とのこと。 また、リセラー経由だと請求書払いも可能です。

Azure はクレジットカードまたは請求書払いが選択可能です。

GCP はクレジットカードのみ。リセールパートナー経由だと請求書払いも可能です。

AWS・Azure・GCP 支払通貨比較

AWSAzureGCP
支払通貨米ドル・日本円 選択可米ドル・日本円 選択可米ドルのみ

AWS: 米ドル・日本円等から選択可能。ただし料金自体は米ドル建てであるため、為替レートにより毎月の変動あり。

Azure: 米ドル・日本円等から選択可能。それぞれの通貨で定価が定められており、為替レートにより毎月の変動はない。例えば App Service の B1 インスタンスは、米ドルは $0.089/時間、日本円は 9.92円/時間の固定価格。ただし大幅な円高・円安になった場合、 価格見直しが発生する。2014年に円安のため日本円価格のみ 20% アップしたことがある。2017年にも同様に日本円価格のみ 10% アップとなった。ちなみに 2017/7 時点では、 米ドルは $0.089/時間、日本円は 9.03円、為替レートは $1=114.4円 であったため、12% 日本円の方がお得であった。

GCP: 米ドルのみ。リセールパートナー経由だと日本円払いも可能。

日本では残念ながら為替レートによる変動を嫌う考え方が古い会社がまだまだ存在します。「リセールパートナーの手数料で割高になったとしても、金額固定のほうがよい」という謎な理論です。実際のところは経理処理がめんどくさい・前例がないというだけで、ドル建て請求で困ることはないはずなんですけれども。

ちなみに、ほとんどのサービスの利用料金は月額ではなく、時間単位での計算になっています。その月が28日なら 24時間×28日=672時間分だし、31日なら24時間×31日=744時間分です。よって、「円建てでも変動しますけど」と経理と戦ってみるのも手かもしれません。

AWS・Azure・GCP 準拠法・裁判所比較

AWSAzureGCP
準拠法・裁判所準拠法・裁判所いずれも米国だが、日本法・東京地裁に変更可能日本法・東京地裁準拠法・裁判所いずれも米国

AWS: 準拠法はアメリカ合衆国ワシントン州法、裁判所はアメリカ合衆国ワシントン州キング郡に所在する州裁判所または連邦裁判所。 ただし、管理画面から準拠法を日本法、管轄裁判所を東京地方裁判所に変更することができます (2017/11 より)。 なお、リセラー経由 (再販) の場合の準拠法はリセラーの判断次第となるようです。

Azure: (日本にて Azure 利用をする場合) 準拠法は日本法。裁判所は東京地方裁判所。

GCP: 準拠法はアメリカ合衆国カリフォルニア州法、裁判所はカリフォルニア州サンタクララ郡の連邦裁判所または州裁判所。

大きくて古い会社の場合、「日本法かつ日本で裁判できないと使っちゃダメ」というケースはあります。Azure は少なくとも 2015年あたりから日本法・日本で裁判可能なようにしており、日本の事情をよくわかっていますね。AWS は 2017年頃から追随しました。GCP は未だ米国法準拠です。

関連ページ

AWS・Azure・GCP の提供するサービス内容の比較については こちら からどうぞ。

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