クラウドサービスの 無料トライアル・値引き・割引き

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最終更新

AWS・Azure・GCP の各クラウドサービスの料金・コスト・費用について、無料トライアル、値引き、割引きの仕組みを解説します。なお、価格の仕組みは変動が非常に激しいので、必ず公式サイトで最新情報を確認するようにしてください。

目次

初回無料系

初回無料系の概要

  • AWS: 初回 12ヶ月一部機能無料 + いつでも一部機能無料
  • Azure: 初回 1ヶ月 22,500円クレジット + 12ヶ月一部機能無料 + いつでも一部機能無料
  • GCP: 初回 3ヶ月 $300 クレジット + いつでも一部機能無料

AWS ではアカウント作成から 12ヶ月間、EC2・RDS・ElastiCache などの一部機能の無料枠があります。さらに一部機能に無期限の無料枠がありますが、無期限の無料枠では EC2 や RDS などの主要サービスが含まれておらず、はっきり言うと結構ショボいです。

Azure も AWS と同様に、12ヶ月間 Virtual Machine・ディスク・SQL Database など一部機能が無料です。さらに無期限で無料の枠があります。そしてアカウント作成から 1ヶ月 (30日) 有効な22,500円分のクレジットが付与されますので、このクレジットを使い切るまでは無料で使用が可能です。

GCP では、12ヶ月間などの期間限定無料枠はありませんが、アカウント作成から 3ヶ月間有効な $300 のクレジットが付与されます。無期限で使える無料枠がありますが、AWS・Azure と比べるとかなり充実しており、Compute Engine・GAE・BigQuery・Cloud Run などが使えますので、小規模な Web アプリ程度であればずっと無料で使えるかもしれません。

2020/08 頃、GCP $300 クレジットの有効期限が短縮されました

GCP では $300 クレジットの有効期間は 12ヶ月だったのですが、2020/08 頃に 3ヶ月に短縮されてしまったようです。誠に残念。

無料枠を超えたらどうなるか

無料枠からはみでた分については、AWS の場合 12ヶ月以内であっても普通に請求されます。AWS では「ここから先は有料ですよ」という警告などはありませんので、うっかりしていると初月から請求がきてしまいます。

Azure はアカウント作成から 1ヶ月間のみ使用できる 22,500円のクレジットでまかなえますが、それを超えた分は請求されます。ただし「無料アカウントから有料アカウントにアップグレードする?」という通知がきますので、これに同意しない限り請求がなされることはありませんので安心です。

GCP も、3ヶ月間使える $300 のクレジットを使い切った場合はアカウントアップグレードをするか通知がきますので、同意しない限り請求はされません。

無料枠比較表

無料枠について下記表にまとめました。記載したのは主要なもののみで、それぞれリクエスト回数などの更に細かい条件がありますが、ここでは割愛しました。

下記表に「750時間」「30GB」などとあるのは、特に記載のない限り月間の使用量です。1ヶ月は最大でも 744時間ですので、750時間というのは 1インスタンスなら丸々1ヶ月無料、2インスタンスなら半月で 750時間を使い切ることになります。

AWSAzureGCP
コンピューティング (12ヶ月)EC2 Linux t2.micro 750時間/月
EC2 RHEL t2.micro 750時間/月
EC2 Windows Server t2.micro 750時間/月
VM Windows Server B1S 750時間分
VM Linux B1S 750時間分
なし
コンピューティング (無期限)Lambda 100万回/月Azure App Service アプリ 10個
Azure Functions 100万回/月
Compute Engine f1-micro 1個
App Engine 28時間/日
Cloud Run 200 万リクエスト/月
Cloud Functions 200万回/月
ディスク (12ヶ月)EBS 30GBManaged Disk 128 GBなし
ディスク (無期限)..Compute Engine の HDD 30GB
ストレージ (12ヶ月)S3 5GB
EFS 5GB
Blob Storage 5GB
File Storage 5GB
なし
ストレージ (無期限)..Cloud Storage 5GB
Cloud Datastore 1GB
RDBMS (12ヶ月)RDS db.t2.micro 750時間/月SQL Database S0 250GBなし
RDBMS (無期限)...
その他DB (12ヶ月).Cosmos DB 5GBなし
その他DB (無期限)DynamoDB 25GB.BigQuery 1TB
キャッシュ (12ヶ月)ElastiCache cache.t2micro 750時間/月.なし
キャッシュ (無期限)...
ネットワーク (12ヶ月)CLB または ALB 750 時間分
CloudFront 50GB
.なし
ネットワーク (無期限).Load Balancer パブリック IP 負荷分散.
データ転送 (12ヶ月)15 GB15 GBなし
データ転送 (無期限).5GB.
その他 (12ヶ月)Amazon Polly 500文字/月 (テキスト→音声化)
Amazon Rekognition 5000回/月 (画像認識)
.なし
その他 (無期限)SNS 100万件/月
SQS 100万件/月
SES 6.2万件/月
CloudWatch 10 メトリクス、10 アラーム
Machine Learning 実験ごとに 100 モジュールと 1時間
Azure Search 1万ドキュメント、50MB
Automation 500分
Log Analytics 500MB/日
Face API 20トランザクション/分、30,000トランザクション
Bing Speech API 5,000 トランザクション
Translator Text API 200 万文字
Cloud Logging 50GB /月
Cloud Pub/Sub 10GB/月
Cloud Vision API 1,000ユニット/月
Cloud Natural Language API 5,000 ユニット/月
Cloud Build 120分/日
Cloud Shell

リセラー (再販) 経由での購入

AWS の場合、多くのリセラー (再販事業者・代理店) がいて、そこを経由すると安くなることが多いようです。例えば、cloudpackクラスメソッド いずれも 5% 引き だそうです。さらにいずれも、本来は 15,000 USD/月 かかる AWS エンタープライズサポートが利用できるようです。お得なことは間違いないでしょうか、何か落とし穴はないんでしょうかねぇ。土日夜間のサポートや、解約時に AWS アカウントを自社に移行可能かは気になります。

Azure の場合、リセラーが EA 契約で大量購入し、利用者に低単価で卸すという商流がありましたが、2017年10月現在、EA 契約から CSP 契約 (定価) に移行する方針と噂で聞いたような気がします。マイクロソフトやリセラーに問い合わせてみてはいかがでしょうか。少なくとも 2020年8月現在、Azure について「N%引き」と公にうたっているリセラーは存在しないものの、個別値引きはある、というのが当ページ管理人の認識です。

GCP の場合、クラウドエースcloudpack の請求代行サービスがあり、いずれも定価から 3% 引きとのことです。

ちなみになぜリセラー経由だと安くなるかというと、クラウドサービスを大量に購入することを約束する代わりに安く仕入れることができるためです。例えば「来年は AWS を10億円分買うことを約束しますので、定価の10% 引きでお願いします」みたいな感じですね。これを 5% 引きで利用者に売れればその差額が利益として残るわけです。でも全然売れなかった場合でも約束したお金は払わないといけないので大赤字になります。

自動割引系

GCP には「継続利用割引」という仕組みがあります。これは申込み不要で、1ヶ月の間にある程度使ってくれたら、自動的に割引きしますという仕組みです。

具体的には下記のルールです。

  • 毎月、最初の 25% は満額請求。
  • 毎月、25〜50% は、80% 請求 (2割引)。
  • 毎月、50〜75% は、60% 請求 (4割引)。
  • 毎月、75〜100% は、40% 請求 (6割引)。

「最初の 25%」というのは、例えば「2017/09/01 0時〜2017/09/07 13時」ということです。1ヶ月同じインスタンスを起動し続けた場合、上記が適用され、月の後半になればなるほど 請求額が安くなります。

ただ、「後半なんと 6割引!」と思っても、冷静に積算してみると毎月トータルでは 30% 引きであることには注意しましょう。とはいえ事前申請不要・自動計算で 30% 引きというのはかなり大きいのではないでしょうか。

しかしながらいただけないのは、対象が Compute Engine と Cloud SQL のみであることです。今後、App Engine や Bigtable・Datastore なども継続利用割引の対象にしてもらえると大変ありがたいですね。

なお、GCP の継続利用割引のような「普通に使っているだけで値引き」系の仕組みは AWS・Azure にはありません。

リザーブド系

  • AWS Saving Plans (EC2、Fargate、Lambda)
  • AWS リザーブドインスタンス (EC2、RDS、ElastiCache、Redshift)
  • Azure の予約 (Virtual Machine、Azure Storage、SQL Database、Azure Database for MySQL/PostgreSQL/MariaDB、Cosmos DB など)
  • GCP 確約利用割引 (Compute Engine、Cloud SQL、VMware Engine)

AWS Saving Plans

AWS Saving Plans は 2019/11 より開始となった割引の仕組みです。「毎時間いくら分の使うことを約束するから、その分安くして」という値引きです。複雑すぎる AWS リザーブドインスタンスの悪評のためか、支払い方は比較的シンプルな仕組みになっています。

Saving Plans を購入する際、下記の「Compute Saving Plans」か「EC2 Instance Saving Plans」のいずれかを選びます。

  • Compute Saving Plans
    • EC2・Fargate・Lambda が対象。
    • 1時間あたりに使用する金額を指定する。例: $10/時間 など
    • 期間 (1年または3年) を選択する。
    • 支払いタイプ (前払いなし・一部前払い・全額前払い) を選択する。
  • EC2 Instance Saving Plans
    • EC2 のみが対象。
    • インスタンスファミリー (t2・m5・c5 など) とリージョン (オハイオや東京など) の指定が必須。
    • 1時間あたりに使用する金額、期間・支払いタイプの選択は Compute Saving Plans と同じ。

例えば Compute Saving Plans で、1時間あたり $10、3年間とすると、$10×24時間×365日×3年で、支払総額は $26,280 です。支払いタイプ (前払いなし・一部前払い・全額前払い) がどれであっても最終的な支払総額は同じです。

購入する際は簡単なのですが、割引率は起動するインスタンス・インスタンスファミリー・リージョン・期間 (1年または 3年)・支払いタイプ (前払いなし・一部前払い・全額前払い) により全く異なります。

いくつか条件を変えて調査してみましたが、以下のように割引率は数%~40% とさまざまです。Lamda のリクエスト数課金のように割引対象外ものもあります (2020/08 調査・東京リージョン)

タイプ使用サービス期間支払タイプOSテナンシーインスタンスタイプまたは使用タイプ割引率
Compute Saving PlansEC21年前払いなしLinux共有m4.large22%
Compute Saving PlansEC21年前払いなしLinux共有a1.medium17%
Compute Saving PlansEC21年前払いなしWindows共有c5.xlarge9%
Compute Saving PlansEC21年全額前払いWindows共有c5.xlarge12%
Compute Saving PlansEC23年全額前払いWindows共有c5.xlarge25%
Compute Saving PlansEC21年前払いなし15%
Compute Saving PlansFargate3年前払いなし40%
Compute Saving PlansLambda1年前払いなしリクエスト数課金割引なし
Compute Saving PlansLambda1年前払いなし時間課金10%
Compute Saving PlansLambda3年前払いなしリクエスト数課金割引なし
Compute Saving PlansLambda3年前払いなし時間課金15%
EC2 Instance Saving PlansEC21年前払いなしLinux共有m4.large32%
EC2 Instance Saving PlansEC21年前払いなしLinux共有a1.medium37%
EC2 Instance Saving PlansEC21年前払いなしWindows共有c5.xlarge20%
EC2 Instance Saving PlansEC23年全額前払いWindows共有c5.xlarge22%
EC2 Instance Saving PlansEC23年全額前払いWindows共有c5.xlarge34%

すでにシステムを構築済みの場合は Cost Exporler にて推奨する購入金額の提示があるのですが、まだシステムが存在しない状態で試算をするのはとても大変そうです。

AWS リザーブドインスタンス

AWS リザーブドインスタンスは AWS Saving Plans より前からある、割引の仕組みです。リザーブドインスタンスは、「しばらくこのインスタンスを使うことを約束するから、その分安くして」という値引きです。EC2、RDS、ElastiCache、Redshift が対象です。

リザーブドインスタンスには、スタンダードとコンバーティブルという 2つのタイプがあります。

  • スタンダード:インスタンスサイズ (medium・large など) やインスタンスファミリー (t2・m5・c5 など) を変更できないが、割引率が高い (※Linux 系は分割・統合ができたりしますが省略)
  • コンバーティブル:インスタンスサイズやインスタンスファミリーの変更ができるが、割引率が低い。

リザーブドインスタンスの期間は 1年または 3年です。

  • 1年:割引率が低い
  • 3年:割引率が高い

また、前払いなし・一部前払い・全額前払いの 3パターンがあります。

  • 前払いなし:前払いなしで、毎月支払う (1年であれば12分割、3年であれば36分割)。割引率が高い。
  • 一部前払い:おおむね半分を前払いし、残りは毎月支払う。割引率は前払なしと全額前払いの中間
  • 全額前払い:全額を前払いする。割引率が低い。

かなり複雑ですね。EC2 a1.xlarge・東京リージョンについて、すべてのパターンの割引率を調べましたので参考にしてください (2020年8月調査)。なお、ここでの割引率は「オンデマンドの料金と比較してどれだけ安くなっているか」です。

タイプ期間前払い割引率
コンバーティブル1年前払いなし17%
コンバーティブル1年一部前払い21%
コンバーティブル1年全額前払い22%
スタンダード1年前払いなし37%
スタンダード1年一部前払い40%
スタンダード1年全額前払い41%
コンバーティブル3年前払いなし39%
コンバーティブル3年一部前払い44%
コンバーティブル3年全額前払い45%
スタンダード3年前払いなし57%
スタンダード3年一部前払い60%
スタンダード3年全額前払い62%

Azure の予約割引

Azure では 2017年からスタートした「予約割引」(Reservation Discount) という仕組みがあります。AWS と同様に、期間は 1年または 3年です。

AWS と同様に前払い・月払いが選択できるのですが、Azure ではどちらを選んでも総額は同じです。前払いだから安いということはありません。

対象サービスは下記のとおりです。

  • 仮想マシン
  • Azure Storage のストレージ容量
  • Azure Cosmos DB のストレージ容量
  • SQL Database のコンピューティング
  • Azure Synapse Analytics の cDWU
  • Azure Databricks の DBU
  • App Service スタンプ料金
  • Azure Database for MySQL のコンピューティング
  • Azure Database for PostgreSQL のコンピューティング
  • Azure Database for MariaDB のコンピューティング
  • Azure Cache for Redis のコンピューティング
  • Azure Dedicated Host のコンピューティング
  • Azure Disk Storage (Premium SSD のみ)

詳細ドキュメントはこちら

GCP の確約利用割引

GCP では Compute Engine について「確約利用割引」というものがあります。これは CPU のコア数とメモリ使用量について、「1年または3年の間これだけ使います」 というものを約束する代わり、最大 57% の値引きが行なわれるものです。よって、n1-standard-16 などのマシンタイプはどれを使ってもよいし、カスタムマシンタイプにも適用できます。ただし、リージョンは固定で変更はできません。途中キャンセルもできません。前払いは不要です。

東京リージョンで n1-standard-16 の値引率を確認したところ、1年で37%引き、3年で55%引きでした なお、確約利用割引と継続利用割引は複合 *しません*。より正確には、確約利用割引が適用された CPU とメモリについては、継続利用割引は適用されません。継続利用割引で何もしなくても 30% 引きになるので、少なくとも 1年コミットはちょっと微妙な気はしますね。

なお、この確約利用割引に申し込むには、JSON ファイルを作って、gcloud コマンドで API を叩くというものすごいやり方であるようです。2017年10月現在ベータ版なので、GA のタイミングでコンソールから申込できるようになるんでしょうか。

スポット系

  • AWS の EC2: スポットインスタンス
  • Azure Batch: 低優先度 VM
  • GCP の Compute Engine: プリエンプティブ VM インスタンス

AWS EC2 スポットインスタンス

AWS の EC2 スポットインスタンスは、余ったリソースを安く使えるかわりに、常に使えるとは限らない、突然落ちるかもしれない、というインスタンスです。金額は入札式なので、変動します。一度利用できたとしても他の人が高い金額を提示した場合、インスタンスを奪われることがあります。その場合 2分前に警告が出るので、安全にシャットダウンするような仕組みを構築する必要があります。なお、その場合、停止状態にしておき、入札条件が再度整ったら再開することも可能です (以前は Terminate されていたのですが、2017年9月より Stop 状態にしておくことが可能になりました。その場合、停止中も EBS 料金はかかります)。

いきなり終了されると困るという場合は、1〜6時間の範囲で継続期間を指定することで途中で奪われないように指定できますが、値段は高くなります。なお、1時間より6時間の方が高いです。2017年10月のある日の、東京リージョン、m4.large、Linux の価格・コストは下記でした (変動しますのであくまで参考値です)。

オンデマンド$0.129/時間
スポットインスタンス$0.0198/時間 (84% 引き)
継続期間 1時間$0.065/時間 (49% 引き)
継続期間 6時間$0.084/時間 (34% 引き)

GCP プリエンプティブ VM インスタンス

GCP の「プリエンプティブ VM インスタンス」も同様の思想で、最大80%引きの代わりに、常に使えるとは限らない、突然落ちるかもしれない、SLA なし、24 時間経過すると必ず終了、というインスタンスです。EC2 スポットインスタンスとは異なり、金額は固定です。

2017年10月の、東京リージョン・Linux の料金・コストは下記のとおりです。

インスタンスタイプ通常料金 (時間)プリエンプティブ料金 (時間)値引き割合
n1-standard-1$0.061$0.01378% 引き
n1-standard-2$0.122$0.02778% 引き
n1-standard-4$0.244$0.05378% 引き
n1-standard-8$0.488$0.10678% 引き

AWS・GCP いずれも、スポット系の大幅な値引きは魅力的です。しかし「いつ落ちても構わない」という処理なんて普通はないものです。あるバッチが 1〜2時間程度遅れるなら許容可能かもしれませんが、たとえばずっとインスタンス割当が行われなかったら何日も遅れてしまうとなrと、それはビジネス的・サービス的に許されるかと言うと大変微妙です。

とはいえ EC2 スポットインスタンスについては、オンデマンドとスポットを組み合わせて autoscale したり、CloudWatch から入札価格を取得して最適な入札価格を指定したり、最初はスポットインスタンスを作成しようと試みるが、しばらく経っても作業が進まない場合はオンデマンドで起動するなど、さまざまな工夫をして本番環境でスポットインスタンスを活用している人もいるので、ブログ等を検索してみてください。

Azure Batch 低優先度 VM

Azure Batch にも、同様の思想の「低優先度 VM」というものがありますが、これはあくまで Azure Batch のみで使用できるものです。

2017/10 に、東日本リージョンで Azure VM 通常料金と Azure Batch 低優先度 VM の料金を比較したところ、Linux で 84〜89% 引き、Windows で 65〜74% 引きでした。最も安い A0〜A4 Basic では利用不可なことに注意です。

開発者・ベンチャー・学割系

  • AWS: AWS Activate で $1,000 分を 2年間無料 (さらに上位の $5,000 〜 $15,000 のパターンもあり)
  • Azure: BizSpark で最大 $9,000 分を 1年間無料
  • Azure: BizSpark Plus で最大 $120,000 分を 2年間無料
  • Azure: Azure for Students で、$100 分を 1年間無料 (18歳以上で、科学・技術・工学・数学系の4年制大学所属)
  • GCP: Google クラウドスタートアッププログラム

AWS Activate

AWS Activate は・・・(調査中)

Microsoft BizSpark

Microsoft の BizSpark というスタートアップ支援の制度があります。設立 5 年未満のスタートアップ、もしくは法人化を目指す起業家を対象に、Azure や Visual Studio Enterprise を 無償で提供するものです。これに申し込んで審査に通れば、1年間有効な $9,000 の Azure クレジットがもらえます。知り合いで審査に通った人がいますが、事業計画を見せろとか成果物を見せろと言われたわけではないようなので、それほどハードルは高くないようです。

★メモ: 金額等に変動あり。要調査 (2018/02/14 確認)

さらに上記ページの最下部に書いてありますが、BizSpark Plus という制度で、 2年間有効な $120,000 の Azure クレジットがもらえます。

Azure for Students

2018年3月、Azure for Students という制度が始まりました。18歳以上で、科学・技術・工学・数学系の 2年または4年制大学所属の学生であれば、1年間有効な $100 の Azure クレジットがもらえます。クレジットカードの登録は不要で、日本でも利用可能です。なお驚くべきことに、1年間経過後も学生である場合、再申請により再度 $100 のクレジットが付与されるとのこと。

Google クラウドスタートアッププログラム

Google クラウドスタートアッププログラム というものがありますが、詳細は不明です。2014年発表当初は 1年間使用可能な 10万ドルの GCP クレジットがもらえる、などと発表されていたようですが、2020年現在上記ページには詳細は記載されていません。申し込みフォームもなく、ベンチャーキャピタル企業の社名が数社紹介されているのでそこに連絡してくれ、とのことです。

ベンチャーキャピタルが支援するようなビジネスを展開しているベンチャー企業でないと難しいような印象です。

営業努力

「営業努力」について。

年間のクラウド費用が数千万円や数億円以上が見込まれる場合、AWS も Azure も営業担当との交渉でお安くなるかもしれません。ただし往々にして、「安くするけど前払いで、なおかつたくさん買ってね」となります。2014年頃だったと思うのですが、AWS のある営業担当者曰く、「値引きは少なくとも年間数百万円以上でないと難しい」 と言っていた記憶があります。

ただし、世の中的にはクラウド移行がどんどん進んでおり、AWS も Azure も値引きせずに売れるようになっているためか、段々値引き対応が難しくなっている印象があります。GCP はどうなのか全く情報がありません。

その他

  • Azure VM の Windows Server: ソフトウェア アシュアランス付きの Windows Server を持っている場合、Azure Hybrid Benefit という仕組みを使って、Azure VM の Windows Server を Linux 相当の金額で利用可能

Azure VM は Linux より Windows の方が料金が高いですが、これは Windows のライセンス料が含まれているためです。

Azure Hybrid Benefit (AHUB) とは、すでにオンプレミスの Windows Server ライセンスを持っている場合、それを Azure VM に転用することで、Azure 上での Windows ライセンス分を減額 (=Linux 相当の金額で利用可能) する仕組みです。

詳細は下記。

  • 対象は、ソフトウェア アシュアランス付きの Windows Server Standard エディション または Datacenter エディション
  • Standard エディションの場合、Azure に持っていった段階でオンプレミスで使うことはできなくなる。Datacenter エディションの場合、Azure・オンプレミス両方で使用可能。
  • 各 2 プロセッサ ライセンスまたは 16 コア ライセンスの各セットを持っていれば、Azure にて最大 8 コアのインスタンスを 2 つ、または最大 16 コアのインスタンスを 1 つ利用可能。
  • 値引き対象は 2017年10月時点では、Azure VM の Windows Server。
  • Marketplace に下記のイメージがあるので、どれでも使用可能。Standard エディションを持っていても、Datacenter を利用可能。
    • Windows Server 2008 R2 SP1
    • Windows Server 2012 Datacenter
    • Windows Server 2012 R2 Datacenter
    • Windows Server 2016 Datacenter
  • ただし、SQL Database・Azure Reserved Virtual Machine Instances がまもなく使えるようになるとの予告あり。

最終的には「いくらかかるのか」です

このページでは値引き・割引き方式について述べてきましたが、10,000円の20%引きより 8,000円の5%引きの方が安いのはあたりまえ。

なんとなくのイメージで考えず、結局のところいくらかかるのかを自分で計算しましょう。特にリザーブドインスタンスの場合、1年や3年の支払いを確約するということを 自身の立場や組織上、どう評価すべきかはよく考えてください。

夜間・土日の停止

開発用途のサーバにおいて、誰も使っていないであろう夜間や土日は停止する、という原始的な方法も案外バカにできません。

「月〜金は 09:00〜23:00 まで稼働させ、それ以外は停止する」 とするならば、稼働率は 42% です。つまり 58% 値引き。さらに、祝日・年末年始・夏休み等まできっちり停止できると、さらに5%程度は値引きとなります。

AWS・Azure・GCP とも、自動シャットダウン・自動起動を行ういろいろな方法はありますが、Azure の VM の場合、自動シャットダウンが簡単に設定できます (2016年11月より)。

定義できるのは下記のみです。非常にシンプルです。VM 作成時に設定することもできますし、後から変更することもできます。

  • 毎日何時に自動シャットダウンするか
  • 自動シャットダウンの15分前に通知を行うか
    • 通知を行う場合、通知を行う URL
    • 通知を行う場合、宛先のメールアドレス

翌日起動する必要があって面倒なのですが、開発環境などではとりあえず上げっぱなしを防止するためには有効ではないでしょうか。なお、平日のみなど凝ったことをしたい場合は Azure Automation、AWS なら CloudWatch Event などを使います。

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