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Azure は Microsoft が提供するクラウドサービスです。本ページでは Azure の歴史や特徴を解説します。
目次
Auzre とは何か
Azure は Microsoft が提供するクラウドサービスです。読み方・発音は「アジュール」と発音します。動画を見る限りでは英語圏では「アジュア」 「アジャー」ですが、日本国内だと「アジュール」で問題ないでしょう。
2010年のサービスイン時は「Windows Azure」だったのですが、 その後マイクロソフトがオープンソースへシフトした結果、「Microsoft Azure」という名称となりました。
2014年2月に、日本リージョンが追加され、東日本 (東京・埼玉)・西日本 の 2リージョンが追加となりました。
当初は PaaS (WebRole 等) 中心だったのですが、その後 IaaS (Virtual Machine) が追加され、より洗練された PaaS (AppService) も追加され、機械学習や IoT にも手を出し、どんどん機能拡張が行われています。
当初は「Windows や SQL Server など、自社製品を使ってもらうための Azure」という位置づけだったものを、Linux や Docker 等、ニーズがあるものならなんでもやる方向にシフトし、さらに Linux に .NET Core や SQL Server を移植したり、Windows Subsystem for Linux (旧称: Bash on Windows) を開発したりと、若干オープンソース界隈の住人に対する人気取りな気はするものの、積極的な攻勢をかけています。
先行する AWS に追いつくため、自らを「チャレンジャー」と位置づけ、 積極的な投資を行った結果、2019年現在では AWS に次ぐ 2番手の位置付けであるようです (諸説あり)。
大企業に強い
Azure リージョンは、日本に 2箇所あります (東日本、西日本)。 Azure の準拠法は日本法、合意管轄裁判所は東京地方裁判所です。
大企業であればあるほど、
- 国外データセンタにデータを保持してはいけない。
- 災害対策としてデータセンタは複数持たなければいけない。
- 準拠法は当然日本法であるべき。
といった縛りがあるものですが、長年日本で法人営業をしてきたマイクロソフトはその辺をよくわかっています。
充実した SLA
おそらくですが、Azure は全サービスに SLA が規定されているように見えます (プレビューなどを除く)。 AWS のように数個しか SLA がないのと比べると、エンタープライズ分野に真面目に取り組もうとする姿勢が見えます。 詳細は下記を参照してください。
C# や Visual Studio との親和性
Microsoft のクラウドサービスですので、当然ながら C# や Visual Studio との親和性が非常に高いです。 Microsoft 技術で固めたいなら Azure を選んで損はないでしょう。
充実サポート
当ページ管理人の印象としては AWS・GCP と比べると、Azure のサポートは充実していると考えます。長年日本で Windows や Office を提供してきたわけですから、質の高いサポート人材を抱えているのだろうと推測します。
話が通じやすい、何に困っているか
SIer との親和性
いわゆる「Web 系」の方々や自社サービスを開発・運営している人から見ると、まずは AWS、その次が GCP で、Azure なんて誰も使っていないように見えるかもしれません。しかしながら金融・社会インフラなどの固い業種や、それらを構築する SIer からすると、Azure の存在価値がぐっと高まります。
マイクロソフトは日本における社会インフラシステムや SI ビジネスというものをよく理解していて、SLA・日本での複数リージョン・準拠法・円建て・請求書払い・サポートなど、彼らが必要とするものをいち早く提供しています。
Azure と、AWS・GCP の比較・違い
Azure と AWS・GCP の比較については下記を参照してください。